【19.子張:第01】
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子張曰。士見危致命。見得思義。祭思敬。喪思哀。其可已矣。
子張曰く、士は危うきを見ては命を致し、得るを見ては義を思い、祭には敬を思い、喪には哀を思う。其れ可なるのみ。
子張がいった。――
「士たるものは、公けの任務において危難に直面したら生命を投げ出してそれに当るべきだ。利得に恵まれる機会があったら、それをうけることが正義に合するかどうかを思うべきだ。そして祭事には敬虔の念があふれ、喪には悲哀の情があふれるならば、士と称するに足るであろう」(下村湖人『現代訳論語』)
しちょういわく、しはあやうきをみてはいのちをいたし、うるをみてはぎをおもい、まつりにはけいをおもい、もにはあいをおもう。それかなるのみ。