建築の構造及び工法
新築の際のヒント
鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造在来工法、2X4工法が広く知られているが最近はスチール住宅の名称で軽量鉄骨パネル工法も出現してきた。これらの工法を整理すると次の表の通りである。

**************ラーメン構造壁構造
鉄筋コンクリート造RC造(ラーメン構造)RC造(壁構造)
鉄 骨 造重量鉄骨造(ラーメン構造)軽量鉄骨パネル工法
木 造在来工法2X4工法

ラーメン構造とは柱と梁による軸組み工法で大開口が得られる反面、柱型、梁型が現れるので部屋の隅がすっきりしない。この為木造在来工法では、大壁式という柱を包み込む方法が一般的である。先の阪神大震災では在来工法の建物が多く倒壊し、2X4工法の建物は被害が少なかったとの一次報道がなされたが、後に老朽化住宅が倒壊の中心であったと訂正された。歴史的に2X4工法の住宅に老朽化したものが無く被害が少なかったと思われるが、湿度の高い日本の気候では若干の不安も残る。軸組み在来工法は柱と梁の接合部の加工が全てであるが大工職人の不足と技術の低下、そして大壁式の為に部材寸法を細くした経済優先の考え方が蔓延しているのは残念でならない。

《出典》株式会社 建匠 (09/05/22) 前頁  次頁