氷蓄熱冷房装置を開発
一般住宅向け氷蓄熱冷房装置を開発
冷暖房器具開発のラジアント(東京、杉浦武雄社長
03-5488-5544)は、氷蓄熱による一般住宅向けの冷房装理を開発した。夜間の割安な電力を使って氷を作り、昼間に氷が解ける際に出る冷熱で室内の温度を下げる。

これまで、オフィスビルや工場向けの大型装置はあったが、一般住宅向けは初めてという。

この冷房装置は氷蓄熱糟と市販のエアコンの室外機を組み合わせたもの。室内の壁面にパネル状の氷蓄熱槽を設置。エアコン室外機に蓄熱槽の冷却管を接続し、槽内に満たした水を冷やして氷を作る。パネルの側面から出る冷気で徐々に室温を下げる輻射(ふくしゃ)式で、「体感温度は通常の冷房よりも低くなる」(杉浦社長)という。

安価は夜間電力を利用するため、電力料金は通常の冷房装置に比べ約5割低く抑えられる。蓄熱槽の大きさは6畳の部屋用の場合で高さ220cm幅80cm、奥行き8cm。年内をメドに発売する。
価格は20万円程度にする予定。
《出典》日経産業新聞 (10/01/12) 前頁  次頁