鳥取県西部地震調査第一報
KEN-Platz 編集室より
鳥取県西部地震発生から、もうすぐ1週間。土木・建築の両学会が調査団を派遣し、建築学会のホームページ(http://www.aij.or.jp/aijhomej.htm)には第一報が10日付でアップされています。ガラスでできた「とっとり花回廊」のドーム本体には被害がなくデッキ部に被害が見られた程度、「夢みなとタワー」は売り物の「テンセグリティ構造引張部材」のジョイント金具が破断した、など一般マスコミの報道では見えにくい被害状況が、今後こうやって少しずつ明らかになっていくのでしょう。
 報道された地震規模の割に被害は少なかったようですが、阪神大震災のときも時間が経ってから色んな知見が得られました。もし本当に被害が少なかったのなら、それはそれで、日本の建築や土木構造物が阪神のときに指弾されたほど弱くはない証なのかもしれません。日経アーキテクチュアなどでも記者を現地に派遣しており、今後の報道や調査を待ちたいところです。  (川村)
《出典》KEN-Platz NEWS (12/10/12) 前頁  次頁